今井科学ビッグXとV3号

プラモデルの紹介

今井科学ビッグXとV3号
今夜紹介するのは1964年少年ブックに連載されたサイボーグ漫画『ビッグX』であります。話は第二次世界大戦
から20年。世界征服を企むナチス同盟はビッグXの秘密書類を奪うため少年隊長ハンス・エンゲルの指令のもと日本に潜入してきました。ナチス同盟が狙うビッグXとは何なのでしょうか？ビッグXとは大戦中のドイツ軍兵士の身体を大きくしまた頑丈な身体を作る薬のことなのです。ビッグ」Xは研究開発に携わった二人の科学者日本人科学者朝雲博士とドイツ人科学者エンゲル博士による共同開発によるものなのです。ハンスエンゲルはエンゲル博士の孫、そして物語の主人公朝雲昭は朝雲博士の孫です。昭少年の祖父である朝雲博士はビッグXが悪用されるのを恐れ自分の息子の体内に薬の製造法が記された金属板を埋め込んでしまうのです。こうしてビッグXの在処がわからぬまま戦後昭少年の父親はドイツから帰還してしまうのです。ビッグXの製造法が昭少年の父親の
体内にあることを知ったナチス同盟はビッグXを取り返そうと朝雲昭少年親子を狙って日本にやって来ます。この物語は共同開発によるビッグXを二人の孫が取り合うため死闘を繰り返す迫力ある活劇の物語です。万年筆型のシャープと呼ばれる注射器にビッグXが仕込んでありメモリ1～5に合わせて主人公が自分に投与すると身体が
鋼鉄のようになったり、メモリ5になると服が破れ身体がみるみる大きくなり自分の身体が何倍にもなるのです。薬は長時間は持続せず切れるとまたもとの身体に戻ってしまいます。素の自分に戻った昭少年はナチス同盟
に攫われて離れ小島に監禁されてしまいます。そこで知り合ったニーナという外国人女の子と知り合い一緒に
小島から脱出しょうとします。砂漠、砂嵐、と次々逃げる二人に悪環境が襲いかかります。しかし、昭少年とニーナは何とか生き延びます。やがて二人に絆が結ばれ協力してナチス同盟と戦います。二人は何度も窮地に
追い込まれますが、朝雲昭少年の高潔な精神と薄幸な少女ニーナを何としても守るという話の設定には感動
を覚えます。一度お読みになっては？ということで今夜は終わりとします。